あなたのアクセスはいつも誰かに見られている
あなたのアクセスはいつも誰かに見られている 2016,5,24
みなさんには馴染み深い、小川卓さんが執筆された書籍です。基本は行動データを軸としてウェブマーケティング業界について一般の方向けに書かれています。この本を読んだきっかけは小川さんとお話する機会があったことと、一般の人向けの目線で書かれた書籍なのでどのような内容を伝えているのか興味がわいたためです。
読んでいくと何故か行く先々のサイトで自分の興味関心のある広告が出てくる理由や、個人情報と行動データが異なること、行動データは外部へ漏れても怖くないこと、しかし個人情報と結びつくと危険なことなど、ユーザーがもやもやしていて不安なことについてその理由が何故か分かるように書かれています。
またSimilarWebやGoogleトレンドについての記載もあり、解析まわりのことが幅広く紹介されています。最近のトレンドであるデータエクスチェンジやレコメンド、レビューが実はあてにならないその理由など。自身に役立つ情報もありました。リワード広告やカスタマーマッチ、ブースト広告は恥ずかしながら知らなかったので今度使ってみます(笑)
レベルデザインという考え方も初めて知った単語です。
ゲームは昔はやっていたのですが、今はユーザーのレベルに合わせて敵の強さを加減したりということもできるんですね。イベントなども適切なタイミングで行っているということが分かりました。しかしこれだけコロコロと転がされてしまうなんてユーザーは手のひらのなんとかですね。。。
面白かった点としては小川さんが過去にこんな仕事をされてきたということが把握できます。ちょっと残念なところとしては、おそらく一般の人向けに執筆されている内容なのですが、後半にいけばいくほどイメージしきれずについてこれない人が増えていくのではないかと思います。
これは内容上仕方ないとは思いますが^^;
行動データを中心としてこの業界で起こっていること、小川さんのバックグラウンドも理解できるのでお勧めの書籍です^^
評価 ★★★(星5つで満点)