顧客を育てること
先日の上級講座でプロジェクトフォーラム(※)を開催したのですが、仏壇を扱っている企業様の悩みが題材でした。
※プロジェクトフォーラムとは、課題や悩みを解決するために、短い時間でより少人数で実施でき、成果を得るための気付きが得られる効率的な会議の手法です。
この企業様は店頭での対面販売に力をいれていたのですが、オンラインでも売上を上げたいということで、依頼を受けたコンサルタントの方が相談人です。
一緒にご受講いただいた方にご参加いただき,責任のない立場の部外者の視点から、幅広い、斬新な意見、アイデアを3分ずつ出して頂きました。
で、自分も少しお話させていただいたのが、以下のような内容です。帰省した際、自分のファミリーヒストリーを親、祖父母に聞いてみませんか?というキャンペーンを、仏壇の会社とは強く打ち出さず行ってみては?というものです。
祖先がいるから今の自分がいる
↓
先祖への興味関心
↓
敬う気持ち
↓
仏壇購入
と誘導しようというものです。
さらに先祖を敬うことは日本の美徳だったこと、最後にインテリアにも溶け込む、違和感のない仏壇を見せる、そうすることでこれまでにいないお客様を創造しようという流れを作りましょう。というお話をしました。
何故このようなことをお話したかというと、競合他社もリスティング広告やリマーケティング、あれこれとウェブでの手法を使ってきているわけです。
なので狭い市場でパイの奪い合いをしていては、次第にCPAも悪くなり、
別の媒体(instagram広告など)に移ってもまた、同じことの繰り返しです。
言いたいことは何かというと、啓蒙活動、教育をしませんか?というお話です。親の仏壇を引き受けたので仏壇を買い替えたい、必要に迫られているというユーザーだけでなく、ターゲット外のユーザーに仏壇に興味関心を持たせるシナリオを作り、本来のターゲット以外のユーザーを教育して育てる、その中に今テレビでも挙げられている単語「ファミリーヒストリー」をからませてまずは振り向かせてみませんか?という話だったんです。
ただこれは実現には難しいこともあると思います。例えば今回ご相談を持ちかけられている方は立場としてはウェブのコンサルタントなので、ウェブで解決しなければ・・・という事情もあるかもしれません。
しかし成果を出していくためにはこのような視点も時には必要です。
そして成果が出なければクライアントにいつかは切られてしまうのがコンサルタントの立場です。
解析士という非常にニッチな世界でやっております人間なのですが、まずはクライアントの成果を出すために幅広い視点でアイデアを出すこともしてみませんか?というお話でした。